2011/02/24

特別栽培農産物

 今日は、仙台市が主催する「特別栽培農産物グループインタビュー研修会」に参加しました。

 減農薬や無農薬栽培などの特別栽培農産物を購入する消費者に対するグループインタビューを隣の部屋で聞くというものでした。

 消費者の方は、女性4名で司会者の質問に答えるという形式でした。

 消費者の方のニーズとしては、話し合いを聞いて、一番に「おいしい野菜」、次に「新鮮な野菜」、最後に「安全な野菜」という順番かなと感じました。

○おいしい野菜としての意見は

・おいしい野菜だと多少高くても、買う。
・生産者の名前は意識して買う。おいしいとリピートして買う。でも、はずれのときもある。そのときは、別の人のも買ってみる。でも、基本は同じ人のを買う。
・土によるのか、この人の葉物はいいけど、根菜はダメというのがある。
・どうやって作っているか興味があるが、わかったとしてもその人の野菜を買うかはわからない。食べておいしいと思える野菜を買いたい。

○新鮮な野菜としての意見は

 ・スーパーでは、まず、産直コーナーで野菜を見て、ほしい野菜がないと、何でも揃っている野菜売り場で買う。
 ・たまたま、生産者が納品している所に出会って話をする機会があり、それからコインロッカーの野菜を買っている。
 ・安全で新鮮なものがほしい。


○安全な野菜としての意見は、
 ・安全でおいしい野菜を買いたい。
 ・生協は組合員の店なので、信頼感があり、安全だと思う。
 ・「あそこに行けば、無農薬野菜が買える」ということが話題になる。


特別栽培農産物の不満足な点としては、

・品揃えが悪い。
・特別栽培にこだわると、種類が少ない。全部、特別栽培は無理。
・売り切れていることが多く、いつも買えないのが残念。
・ボリュームが少ないときがある。もう少し生長して大きくなったものを出せばいいのでは。
・産直は増えたが、有機かどうかわかりにくい。
・有機と特別栽培の違いがわからない。

その他のニーズとして
・珍しい野菜の食べ方が書いてあるといい。手が出ないので。
・おいしい野菜の見分け方がわからない。
・その人の納品スケジュールがわかるといい。
・農家の苦労話や気持ちだけでもわかるといい。通信のようなものがあるといい。生産者とのつながり、コミュニケーションがほしい。

結果として、味にとてもこだわっているとうのが、以外でした。もっと安全志向が強いのかと思っていました。
安全は目に見えたり、実感できないので、農家やお店への信頼ということでそれを得ているようです。
また、とてもシビアに買い物をしているなーと感じました。

明日はこれを踏まえ、「消費者ニーズにこたえる特別栽培農産物の販売方法」について研修があります。

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2008/12/01

専門誌「自然と農業」に掲載されました

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 くまっこ農園が有機農業の専門誌「自然と農業」(2008年11月号、第51号)に紹介されました。

 表紙を「くまっこ農園」の畑が飾っています。

 ブログに載せようと、雑誌の写真を撮ったら、「あれ、これうちの畑じゃん!」と気づきました。

 それまでは気づきませんでした。

 渡辺さんも雑誌が届いてしばらくして、「表紙、うちの畑じゃなかった?」と言っていました。

 パッと見わからないものですね。表紙の写真は、何気なく見てるだけで、意識がいってないみたい。

 取材を受けたのは、10月下旬でした。

 以下、最後の部分の抜粋です。

・秋保に来れば有機農業で生活できる環境づくり
 最後に、将来の課題や抱負について話を聞いた。
渡辺さんは「たとえ有機農業でもサラリーマン並の収入を得られるように取り組んでいきたい」と抱負を語り、「有機農業の中でも、いろいろな農法があるが、生計がたてられる農法でなければ広がらない」と問題点を指摘した。
 吉田さんは、「農業はとても大切なのに、それで生活できないというのはおかしい。農業をやりたいと思っている若い人に、秋保に来れば農業で生活できるよと言えるような環境づくりをして、有機農業の輪を広げていきたい。」とし、「労働実感やコストからみて野菜の値段が安すぎると思う。スーパーでは百円ぐらいの野菜が多いが、倍ぐらいはしてもいい。農作業はかなり大変で、そういうことも消費者に理解してもらいたい。農業で生計がたてられず、農業をやめたり、後継者がいない農家が増えているが、それで良いのかということを訴えていきたい」と語った。


 

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2008/02/24

ヨーロッパの有機農家と消費者

 先週の土曜日に「NPOせんだい食農交流ネット」が主催する「信頼できる食を選ぼう」というテーマのフォームに行ってきました。

 最初の講演、東北大学の石井圭一氏による「食と信頼を考える~ヨーロッパの現場を眺めながら~」は非常に示唆に富むものでした。

 その概要は・・・

 スイスやフランスでは、近年、都市近郊の1つの有機農家を支援する、消費者が主体的に運営する組合が多数できている。
 消費者が有機農家を探し回っているほどだ。有機野菜の価格は、農家と組合員が協議して決める。

 スイスの事例では「宝の農園」といって4~5ha規模の農家を800名ぐらいの組合員で買い支えている。
有機農家の生計が成り立つように、年会費として、1ヶ月40万円の有機農家の労賃が出るようにし、小バスケットで70~80万円/年の有機野菜を買っている。

 組合員は年4回、農作業を手伝ったり、農家が街中の決まった場所に持ってくる有機野菜を、受け取りに来る組合員に計って渡す役割を交代で担っている。

 フランスでは、2001年以降、500組合くらいができている。

 「AMAP(アマプ)」(市民の新しい参加を生み出す都市・農村ネットワーク)やCSA(コミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャー)と言われている。

 便利で早い、時間節約型の食生活から、「考えて、行動して、信頼をつかむ食生活へ」の転換がなされ、有機農家と消費者がいっしょに食を作り上げている。

というものでした。

 私は、このような考え方に大変、共感しました。

 くまっこ農園では、農業の目標に「つながりを大切にする農業」を掲げています。定期宅配のお客様と交流会などができればと思っています。

 さすがに、農園の目標として、ここまでの考え方は掲げていませんが、心の底にひっそりと願望としては持っていました。でも、こういうものは、消費者の方が「支えます」と言うもので、農家の方から、「支えてほしい」とはなかなか言えません・・・

 ただ、フォーラムの雰囲気として、質問コーナーがあったら、「言っちゃおうかなー」とも思ったのですが、残念ながらありませんでした。catface

 東京や大阪などの大都市ではこういった取り組みは無理だけど、仙台は30分も車で走れば、田園地帯なので、可能性はあるとのことでした。

 フランスなどのヨーロッパは、食料自給率が100%に近いです。イギリスやオランダは100年前は20~30%ほどだったのに、最近では70%ほどにあげてきているとのことでした。

 日本の食料自給率は、60年代には70%ぐらいあったのに、今では39%です。

 農家が減って、農業をやらなくなり、耕作放棄地が増えているからです。

 なぜ、農家が減っているかというと、農業では食えないからです。

 ヨーロッパの有機農業は、国(EU)の政策である、有機農家への「直接所得補償」(国が直接農家に所得を補償するための補助金を支払う政策、市場経済から切り離すという意味で、デカップリング政策という)で発展したと聞きます。

 今日のフォーラムの講演内容は、消費者組合による有機農家への「直接所得補償」だと思いました。

 農家が減っている現状を見ると、市場経済だけに、農業をまかせていて、本当にだいじょうぶなのか?という気がします。

 新規就農者でも農業で生計が立てられるとなったら、後に続く人が増えてくると思います。

 なので、私の新規就農の際の目標も「農業で生計を立てる」というものです。

 目標に向けて、課題は山積みですが・・・bearing

 ギョーザ事件をきっかけにして、今、食に対して、自分で考えたり、時間を割いたり、手間をかけたり、お金を出したりと、どのくらいの価値をおくのかが問われていると思います。

 パネリストの一人は、「ベランダでもいいから、野菜を育ててみてほしい。そうしたら、野菜の価値がわかってくる」と言っていました。

 まったく、同感です。

 以前、知り合いの農家が、「種まきから収穫まで、全部、消費者がやってみて、できた野菜を1束いくらで買うか、値段をつけてもらいたい」と言っていました。

 なかなか、おもしろい発想です。

 東京の食料自給率は1%ですが、「信頼できる農家に作ってもらいそれを買うことで、自分の食料としてカウントし、自分の食料自給率を上げるという考え方もあるよ」と聞いたことがあります。

 「消費者の方といっしょに考えて、行動していけたらいいなー」と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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